お客様のクラウドシステムを24時間/365日体制で監視・運用する「リモート監視・運用サービス」で実績豊富なDatadogを採用 | Datadog
Case study

お客様のクラウドシステムを24時間/365日体制で監視・運用する「リモート監視・運用サービス」で実績豊富なDatadogを採用

ITサービス

2,308名(2024年4月1日現在)

東京都港区

About Toppan Edge IT Solutions

TOPPANエッジITソリューション株式会社はTOPPANグループのIT企業として、各種システムの運用・保守を中心とした事業を展開。1975年の創立以来、大手金融機関をはじめ公共インフラ企業のシステム運用を50年にわたり支援している。現在は、システム運用・保守の技術力を活かして、ITシステムの企画、設計、構築、開発から運用・保守に至るまで、トータルでITサービスを提供し、企業のIT課題の解決に貢献している。

金融機関の基幹システムの監視で採用されている実績、東京リージョンで提供されている安心感、独立性を保てるマルチオーガニゼーションを評価してDatadogの採用を決めました

case-studies/hisaki-inomata
猪股 久紀 氏
TOPPANエッジITソリューション株式会社
システム企画本部 システム企画部 部長
case-studies/hisaki-inomata

金融機関の基幹システムの監視で採用されている実績、東京リージョンで提供されている安心感、独立性を保てるマルチオーガニゼーションを評価してDatadogの採用を決めました

猪股 久紀 氏
TOPPANエッジITソリューション株式会社
システム企画本部 システム企画部 部長
なぜDatadogなのか?
  • 金融機関での導入実績
  • 東京リージョンからのサービス提供
  • 自社のセキュリティガイドラインへの適合
  • マルチオーガニゼーションへの対応(独立性の確保)
Challenge

  • デジタル技術を活用した新規事業の創出
  • クラウド化が進む中でのお客様の運用課題の解決
  • 監視・運用の負荷軽減、ガバナンス強化、人的リソースの確保

主な成果
1週間 → 数時間

スクリプト作成の工数削減

5分 → 0分

アラート発報までの時間短縮

約2カ月

サービス導入期間

4プロジェクト

1年間のサービス展開件数

「リモート監視・運用サービス」により障害検知の早期化や運用負荷の軽減を実現

「 ITの力で社会を支え、未来を創る」を理念に、お客様のITシステムをサポートするTOPPANエッジITソリューション。同社は企業や団体が運営しているクラウドシステムを24時間/365日体制で監視・運用する「リモート監視・運用サービス」の提供を2024年2月から開始した。「TOPPANグループ・データセンター」内に開設した新拠点「ITサポートセンター」から、クラウド技術と監視ノウハウを持つ同社のオペレーターがリモートで監視・運用を行うサービスで、監視ツールとしてDatadogを採用している。

サービス化の背景には、ITシステムのクラウド化が急速に進んでいる一方、お客様の中で監視・運用の負荷、ガバナンス、人的リソースの確保などで課題を抱えていることがあった。システム企画本部 システム企画部 部長の猪股久紀氏は「当社は設立時から50年にわたり、金融機関を中心とした企業のデータセンターに自社のITエンジニアを常駐させ、各種システムの監視・運用を行うサービスを提供してきました。その中で、デジタル技術を活用した新たな価値を提供するべく、2022年に社長直轄のNEXT PROJECTを立ち上げ、メンバーで議論を重ねた中から生まれたのが、これまでの知見を活かしてクラウドシステムを監視・運用する『リモート監視・運用サービス』です」と説明する。

監視・運用ツールについては、複数のクラウド製品を比較したうえでDatadogを採用した。

「決め手になったのは、国内のデジタルバンクがクラウド上の基幹システムの監視でDatadogを採用している実績があったことと、Datadogが東京リージョンから提供されていることの2点です。多くの金融機関をお客様として持つ当社として、海外にデータを置きたくないというポリシーに配慮して、安全性・信頼性を重視しました」(猪股氏)

その他、同社のセキュリティガイドラインに適合していることや、独立性を保ちながら複数の組織を管理できるマルチオーガニゼーションに対応していることも評価のポイントとなった。

写真左側 : 猪股 久紀 氏、真ん中 : 福芳 寛 氏、右側 : 石井 一成 氏
写真左側 : 猪股 久紀 氏、真ん中 : 福芳 寛 氏、右側 : 石井 一成 氏

監視環境構築の効率化・工数削減と
アラート発報の速報性の向上を実現

サービス開始後、最初はTOPPANグループの企業が採用し、各社で利用するクラウドシステムの監視・運用で利用を開始した。2023年10月に1社目が導入を決定してから1年間で4プロジェクトが採用し、現在もグループ企業への展開が続いている。同サービスでは、最初にお客様とのヒアリングを通して監視・運用項目を決定し、運用設計、環境構築/設定、テスト・移行を経て監視・運用の開始となる。導入期間は約2〜3カ月だ。

Datadogの利用サービスは現在、インフラ監視、ログ監視、外形監視の3つが中心で、サードパーティのインシデント管理ツールと連携し、問題を検知した際は自動的にお客様とオペレーターの双方に通知が届く形で運用している。システム企画本部 システム技術部 インフラ管理グループ マネージャーの福芳寛氏は「お客様ごとに監視したい項目はさまざまで、ホスト監視で十分といったケースもあれば、細部まで見たいというケースもあります。Datadogは監視メトリックスが多岐にわたるため、必要に応じてドキュメントを調べたり、サポートに問い合わせたりしながらナレッジを貯めていきました」と振り返る。

Datadogの導入で得られた効果の1つは、監視環境構築の効率化・工数削減だ。

「お客様先のオンプレミス環境で外形監視を実施する際、スクリプトの作成は1週間程度かかるのが一般的です。Datadogなら数時間で終了し、さらにテスト工程も省略できるため、大幅な工数削減になりました」(猪股氏)

Datadogとインシデント管理ツールの連携により、速報性が向上するとともにオペレーターの負荷が軽減されたことも大きなメリットだ。

「オンサイトの現場では、アラートが発報された際、オペレーターがコンソール画面や資料を見ながらお客様に電話などで通知しています。Datadogなら自動でお客様に通知が届くため、5分以上の時間短縮が実現しました。自動化によりオペレーターによる報告ミスのリスクも減り、精神的な負担軽減にもつながっています」(福芳氏)

同社が推進するDX戦略においても、新規サービスとしてリリースした「リモート監視・運用サービス」への期待値は高い。システム企画本部 NEXT企画・販促部 部長の石井一成氏は「NEXT PROJECTの成果として順調に滑り出し、TOPPANグループにおけるシステム運用の負荷軽減に貢献することで、シナジーを発揮することができました。現在は、外販の拡大に向けて、さらなるサービスの拡充と新規サービスの創出に取り組んでいます」と語る。

今後は、Datadogのサービスとしてアプリケーション監視(APM)やデータベース監視(DBM)を提供し、さらにはお客様自身でAPMやDBMなどを活用した監視・運用ができるマネージドサービスプロバイダー契約の展開も構想している。

「当社で確立した監視・運用の仕組みを自分たちで使ってみたい、可観測性を高めたいといったお客様に対して、私たちがお客様環境にDatadogを導入して監視体制を確立するサービスを通して、協創関係を深めていきます」(石井氏)

また、リモート監視・運用サービスとして、ホスト監視に留まることなく、システム全体に拡大し、クラウドネイティブな監視サービスの実現を目指していく計画だ。

「クラウドシステムでは、サーバーレスやマネージドサービス全体の監視や、Webアプリケーションではコンテナの監視も必要です。これらをすべて包括したサービスを提供し、お客様環境の監視レベルの向上に貢献していきます」(猪股氏)

NEXT PROJECTの成果として順調に滑り出し、TOPPANグループにおけるシステム運用の負荷軽減に貢献することで、シナジーを発揮することができました

石井 一成 氏
TOPPANエッジITソリューション株式会社
システム企画本部 NEXT企画・販促部 部長

ホスト監視だけでなく、サーバーレスやマネージドサービスなどクラウドネイティブな環境の監視に拡大していきます

福芳 寛 氏
TOPPANエッジITソリューション株式会社
システム企画本部 システム技術部 インフラ管理グループ マネージャー

リソース