アプリケーションの正常性およびパフォーマンスに関する情報の共有は、あらゆるチームにとって日々のワークフローに不可欠です。そこで、Datadog と Slack のインテグレーションを強化することで大事なコミュニケーションタスクを簡略化できる Datadog Slack アプリをご紹介します。この拡張インテグレーションには、Datadog の高性能なインシデント管理機能を Slack プラットフォームに拡張する Slack コマンドに加え、ルーティン化されたデータ共有処理を自動化することのできる Slack のワークフロービルダーが装備されています。
Slack 内で Datadog インシデントを作成
Datadog の通知が Slack チャンネルに自動的に送信されるため、チームはシステム全体で一日を通じて発生する様々なアクティビティを容易に追跡できます。たとえば、オンコールのエンジニアは、サービスの低下が発生したら、それが対顧客にかかわる場合は特に、すぐに通知される必要があります。また、サービスが独自に解決しない場合は、インシデントを作成する必要があります。
この新しい Datadog Slack アプリを使えば、ユーザーは Slack 内で直接インシデント作成モーダルが開く /datadog incident
コマンドを実行して、インシデントを宣言することができます。
インシデントを新規作成すると、自動的に関連する Slack チャンネルが生成され、チームメンバーは即座にトラブルシューティングを開始し、関係者はその進捗をモニターすることができます。インシデントは Datadog のインシデント管理 UI にも表示されるため、コンテキスト内で確認することが可能です。
コンテキストを切り替えずに、ダッシュボードウィジェットを共有しインシデントのタイムラインを更新
Datadog では、すでにダッシュボードから Slack チャンネルにウィジェットをコピーして貼り付けることが可能ですが、Datadog Slack アプリを使用すると、/datadog dashboard
コマンドを使用して簡単に必要なグラフを Slack にプル転送できます。このコマンドにより、関連ダッシュボードの検索、保存済みビューの事前定義コンテキストのフィルタリング、そして適切なウィジェットの選択ができるモーダルが開きます。さらに、グラフをチャンネルに送信する前に、便利なプレビューで最終的なサニティチェックができます。
Slack のインシデントのチャンネルから Datadog のインシデントのタイムラインへメッセージを送信することも可能です。インシデントのチャンネルでメッセージにカーソルを合わせ、“More actions” をクリックし、“Add to Incident” オプションを選択します。こうすることで、事後分析を書く際にチームメンバーがインシデントの解決に関する詳細を知ることができます。
また、/datadog incident update
コマンドでインシデントの状態と重大度を更新できます。
Datadog Step を構成して主要ワークフローの自動化を推進
Slack のワークフロービルダーは、Slack ユーザーがルーティン処理を自動化するカスタムワークフローを構築できる、コード不要の視覚化ツールです。新しい Slack ワークフローを作成し、Datadog Step を追加して特定のダッシュボードウィジェットを共有することで、インシデントの準備をすることができます。インシデントが発生したら、このワークフローをトリガーするショートカットを使用して事前選択したグラフを送信できるため、チームの対応をスピードアップできます。
Datadog Step を使用すると、特定のインシデントに関連のないルーティンの情報共有も簡単に実行できます。たとえば、Slack のワークフロー内で Datadog Step を使用して前週のサービスパフォーマンスの週間レポート作成を構築し、それを毎週月曜日の朝にトリガーするよう設定します。週頭に仕事を始める際、チームに必要な情報はすべて収集されチームのチャンネルに送信されているため、手動タスクに時間をかけることなく SLO および SLA に集中することができます。
Datadog Slack アプリをぜひご利用ください
Datadog Slack アプリは、Slack App ディレクトリで入手可能です。また、Datadog の Slack インテグレーションタイルからもインストールできます。ご利用方法について、詳しくは関連ドキュメントをご参照ください。まだ Datadog をご利用でない場合は、14 日間の無料トライアルにご登録ください。